今年も開門拳社北海道支部の合宿に参加した。
私は合宿に参加するのはこれで3度目である、だが正直胸中は憂鬱だった。
夏休み前に負った右手の怪我がまだ治っておらず、見学に回ることになっていたからだ。
1日目
初日はまず基本功を軽くこなしてから単打の練習に入った。
単打は動作だけならすでに覚えていたのだが、套路だけならということで私も練習に参加した。
一つ一つゆっくりと動作の解説をしながら進む、特に下半身の動かし方を丁寧に説明しながら行ったため何回も練習している套路なのに新しい発見がいくつもあった。
そして一通りすませるとその後は対打だ。
対打もお世辞にも完璧とは言い難いが動作の順序は大体わかっていた。
だが関節技も含まれているのでさすがにこれは見学させて頂いた。
旭川教室の他のみなさんはまだ対打をさらっと流したぐらいなのでまずゆっくりと動作を思い出しながら練習する。
私もサポートしながらみんなの動きを見る。
みんな一人一人動作にそれぞれの個性が含まれていてなかなか楽しかった。
夕食の後の宴会も終わり寝袋に横になりながらいろいろと考える、
最近ろくに上達もせず自分の功夫に焦り(右手の怪我もそのせい)を感じていたこともあって、昼間のみんなの動作を思い浮かべながらなにがいけないのか? などということを延々と思案していた。
二日目
3回目になる今回の合宿でも二日目の朝の練習は内功だった。
これには参加した、なんとかほぼ覚えていることに安心した。
それが終わると単打対打のおさらいに入る。
この時も自分はほどほどに他の人の動きばかり熱心に見ていた。
しかし途中で雨が降ってきたため一旦中止、その後中で練習させてもらえることになり、広間で対練を始めた。
対練はどう見ても無理があるので見学、これが結局今合宿中最大の収穫につながった。
みんなが必死に対練をやっているとなりでまたも熱心に見る。
この時ついさっきの対打の動作を思い出していた。
ふと、あることを思いついた。
私は套路をやるときはとにかく素早く思いっきり震脚し力を込める、ただしフォームはバラバラで六大開もなにもあったもんじゃない。
ただ対練を優勢に運んでいる人をみると例外なく全身をうまく回して動いている。
ずっと見に回っていたせいかいつの間にかこの違いがよくわかるようになっていた。
先輩のTさんも言っていた、まず見ないと覚えられないと。
さすがにそれは極端だと思うがようやくその気持ちがわかったような気がする。
家に帰って記憶を頼りにいつもとは違う(笑)単打をやってみた、
まるで違う動きみたいだったがいつもよりしっくりきた。
この程度のことぐらい他の会員のみなさんにしてみれば当たり前かもしれないが、とにかく結果的に見学に回ってたのがよかったのしれないなと思っている。
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