2004年北海道支部夏合宿レポート

 開門拳社北海道支部は2004年8月14〜15日、札幌市にある国営滝野すずらん丘陵公園「青少年山の家」にて夏合宿を行いました。



今年も開門拳社北海道支部の合宿に参加した。
私は合宿に参加するのはこれで3度目である、だが正直胸中は憂鬱だった。
夏休み前に負った右手の怪我がまだ治っておらず、見学に回ることになっていたからだ。

1日目

初日はまず基本功を軽くこなしてから単打の練習に入った。
単打は動作だけならすでに覚えていたのだが、套路だけならということで私も練習に参加した。
一つ一つゆっくりと動作の解説をしながら進む、特に下半身の動かし方を丁寧に説明しながら行ったため何回も練習している套路なのに新しい発見がいくつもあった。

そして一通りすませるとその後は対打だ。
対打もお世辞にも完璧とは言い難いが動作の順序は大体わかっていた。
だが関節技も含まれているのでさすがにこれは見学させて頂いた。
旭川教室の他のみなさんはまだ対打をさらっと流したぐらいなのでまずゆっくりと動作を思い出しながら練習する。
私もサポートしながらみんなの動きを見る。
みんな一人一人動作にそれぞれの個性が含まれていてなかなか楽しかった。

夕食の後の宴会も終わり寝袋に横になりながらいろいろと考える、
最近ろくに上達もせず自分の功夫に焦り(右手の怪我もそのせい)を感じていたこともあって、昼間のみんなの動作を思い浮かべながらなにがいけないのか? などということを延々と思案していた。

二日目
3回目になる今回の合宿でも二日目の朝の練習は内功だった。
これには参加した、なんとかほぼ覚えていることに安心した。
それが終わると単打対打のおさらいに入る。
この時も自分はほどほどに他の人の動きばかり熱心に見ていた。
しかし途中で雨が降ってきたため一旦中止、その後中で練習させてもらえることになり、広間で対練を始めた。
対練はどう見ても無理があるので見学、これが結局今合宿中最大の収穫につながった。

みんなが必死に対練をやっているとなりでまたも熱心に見る。
この時ついさっきの対打の動作を思い出していた。
ふと、あることを思いついた。
私は套路をやるときはとにかく素早く思いっきり震脚し力を込める、ただしフォームはバラバラで六大開もなにもあったもんじゃない。
ただ対練を優勢に運んでいる人をみると例外なく全身をうまく回して動いている。
ずっと見に回っていたせいかいつの間にかこの違いがよくわかるようになっていた。
先輩のTさんも言っていた、まず見ないと覚えられないと。
さすがにそれは極端だと思うがようやくその気持ちがわかったような気がする。

家に帰って記憶を頼りにいつもとは違う(笑)単打をやってみた、
まるで違う動きみたいだったがいつもよりしっくりきた。

この程度のことぐらい他の会員のみなさんにしてみれば当たり前かもしれないが、とにかく結果的に見学に回ってたのがよかったのしれないなと思っている。

北海道支部 間 拓郎







今回の合宿の一日目は単打と対打をやりました。
単打の練習では、先生がそれぞれの技の用法を説明して、まだ単打の順番を覚えていない生徒のために、説明したところまで 先生の後に続いてみんなで練習し、その先の技を先生がまた説明して、またみんなで最初からそこまで練習するという形で進んでいきました。
僕は単打の順番は覚えていたのですが、先生の説明を聞いたり、先生の動きを見て、忘れていたことを思い出したり、また改めて発見したりしたことがあり大変勉強になりました。
一通り単打の説明と動きの練習を終えてから、今度は二人一組になって対打の練習をしました。直前に単打の練習をやっていたので、それぞれの技の用法を意識しながら練習することができました。また、普段は一緒に練習していない人達とやることによって位置やタイミングを合わすのにもいい練習になりました。

続いて二日目ですが、二日目はまず最初に内功をやりました。
呼吸と動作と意識をうまく合わせてやることを心がけてやりました。これも先生が一つ一つ丁寧に説明し、進めて下さったので、全員が戸惑うことなくスムーズに進めることができたと思います。
内功の後は、昨日練習した単打の復習として、全員同時に単打をやり先生にチェックしてもらいました。しかし一回目は、みんな早さがバラバラで、終えるタイミングが揃っていなかったため、先生に、周りと動きを合わせて同じタイミングで終らせるようにと言われてしまいました。そのため二回目は周りの人の動きに注意して、それに合わせながらやりましたが、意識が周りに合わせることにいってしまって、今度は動きがぎこちなくなってしまいました。
全員で単打の練習をした後は、僕達の套路を先生にビデオにとってもらい、それを見てアドバイスしてもらいました。
僕は小架一路と単打、対打を見てもらいましたが、先生に動きが硬いと言われてしまいました。
普段の練習からそのことは何度か指摘されていたのですが、いざ自分の目で自分の動きを見てみると、あまりの動きの硬さに愕然としてしまいました。
しかし、欠点を知ることは、改善すべき点が見つかったということ、そしてそこを改善することが上達に繋がるのだ、と前向きに考えました。
そして今もその時指摘されたことを一番に気をつけて練習しています。そのため、少し落ち込みましたが、個人的にはこのことが今回の合宿一番の収穫であったと思います。

その後は、そこで対練をやる予定だったのですが、雨が降ってきたため建物の中に移動して対練を行いました。対練もやはり対打の時と同じく、普段の練習とは違う人を相手にすることで、始めて気付いた点がいくつかありました。
まず一つ目が、六肘頭で自分が防御の時、きちんと相手の動きを見ていないということでした。そのため、自分ではきちんと受けているつもりでも、当てられてしまう、という場面が何度かありました。
二つ目は、鉄山靠と胸靠の当てる位置が微妙にずれていた、ということです。そのため逆に自分がダメージをくらってしまうような、情けない場面がありました。それも先生にきちんと指導していただき正確な場所を教えてもらったので、これからの練習でもきちんとした場所を当てられるように気をつけていこうと思います。
また、たとえ相手が代わっても、常に正確に動けるよう意識して練習していこうと思いました。

このように、今回の合宿は、僕にとっては自分の欠点が色々と見つかり、非常に実りの多い合宿であったと思います。今後は、今回のことを踏まえて、さらに練習に励んでいきたいと思います。
また、他の教室のみなさんと一緒に練習でき、とてもいい刺激を受けることができました。来年の合宿でもまたみなさんと一緒に練習できることを楽しみにしています。
最後に先生、本当にお疲れ様でした。合宿のセッティングもほぼ一人でなされて、さぞかし大変だっただろうと思われます。おかげで僕達は非常に充実した二日間の合宿生活を送ることができました。これも全て先生のおかげです。本当にありがとうございました。そしてこれからの練習もよろしくお願いします。

 以上で開門拳社北海道支部第三回合宿の報告を終ります。

北海道支部 島田育興







2004年8月14日から15日にかけて開門拳社北海道支部の第3回合宿が行われました。
今年加入された新人さんが加わっていたり、昨年参加されていた方で今年は参加されていない方もいたりで、まったく同じではないですが、ほぼ昨年と同じ顔ぶれでのスタートです。

今年は全国的に記録的な猛暑となり、屋外での練習ということで「途中で倒れないだろうか?」という不安もありましたが、合宿が始まる頃にはすっかり例年並の気温に落ち着いていて、まったくの取り越し苦労だったようです。


1日目

各自準備体操を行い、早速今回の合宿のテーマである「単打」の練習を始めました。
私自身、単打を習って一年以上が経過しているにもかかわらず、「なんとか順番を覚えたに過ぎない」というレベルであったため、今回は最初からやり直すつもりで、先生の説明を聞いていました。

練習していると、頭でイメージしている動作と体の動きが一致していないことがわかり、新たな課題ができてしまいました。

単打を1通り練習した後「対打」の練習を「対打経験者と未経験者が組んで」行ないました。
私は経験者組の方なのですが、未経験者に対してアドバイスが出来なければいけないのに、うまくアドバイス出来ませんでした。

これはつまり、「相手がこう動くから、自分がこう動かなければならない」という基本的な原理がわかっていない事になります。套路の順序だけではなく、意味を考えながら動かなければならないということが良くわかりました。

以上で一日目のスケジュールが終了し、恒例の宴会(?)へと続いていきます。


2日目
昨年の合宿でも行なった、内功五法を行ないました。昨年もそうでしたが、意念・呼吸・動作を一致させるのが大変で、終わった後は脳が酸欠になってしまったようで、くらくらしてしまいます。

内功の後、単打・対打の復習を行ないましたが、連続して套路を行なうとすぐにスタミナ切れになってしまいました。私自身がスタミナ不足なのでしょうが、套路自体「見た目以上に激しい運動ではないのか?」という気がしました。

途中で雨が降ったので、屋内に移動して対練(揉手・揉腿・掃手・三靠臂・貼山靠・胸靠・八極推手・六肘頭)を行ないました。他の団体さんも来ていたので、ギャラリーが沢山いてちょっと恥ずかしかったです。

以上で合宿のメニューを全て消化です。

参加された皆様、お疲れ様でした。
来年の合宿では、もっとメンバーが増えると良いですね。

北海道支部 野田政哉




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