劈掛拳は、河北省滄州地区に古くから伝わる拳術であり、「放長遠撃・鷹翅蛇身・大開大合」の訣語で示されるように、手を鞭のように伸びやかに用い、体は龍のごとくうねらせて使うところにその特徴がある。外見の優美さとは裏腹に、激しい性格を持つ拳法であり、実戦では息をもつかぬ連撃を得意としている。 八極門にも取り入れられ、中国武術界では「八極に劈掛を加えれば鬼神も恐れる」と言われている。