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シェンムー〜莎木〜 武術監修

当会代表者の服部哲也が、昨年(98年)9月、(株)セガ・エンタープライゼスより依頼を受け、次世代機ドリームキャスト用超大作ゲーム「シェンムー 〜莎木〜」のモーションキャプチャー並びに武術指導を行っている。
また、98年12月20日にパシフィコ横浜にて行われた同ゲームの制作発表会用のプロモーションビデオ撮影のため、98年11月、七世宗家呉連枝老師のいらっしゃる中国孟村を訪れ、呉連枝老師協力のもと、撮影を行った。
「シェンムー〜莎木〜」は今までの既成のジャンルに当てはまらない壮大なスケールを持つゲームであるが、総合プロデューサーの鈴木裕氏は大ヒット作である「バーチャファイター」シリーズより八極拳に強い思い入れを持ち、取材のために孟村を訪れたこともある。
「シェンムー 〜莎木〜」は今までになくフルモーション・フルボイスで作成されており、同ゲーム中の八極拳の動きはすべて服部哲也が行っている。また、主演の芭月涼役の松風雅也氏への八極拳の武術指導や、本編シナリオの中国武術に関する部分も担当している。
「シェンムー 〜莎木〜 一章 横須賀」は、99年10月28日に発売されました。
※SEGA「シェンムーオフィシャルホームページ」はこちら

 

「シェンムー 〜莎木〜」へお寄せいただいた呉連枝老師のコメント
老師2 日本の皆さんこんにちは。八極拳七世掌門人、呉連枝です。
 私は八極拳の伝統と文化を次の世代に受け継ぐことが、私の最も大切な使命と考えています。拳法を習得するという事は己が強くなる事だけではありません。自分の痛みを他人の痛みとして如何に受け捕らえる事ができるかということが大切です。
 私には鈴木裕という友人がいます。彼は5年前に八極拳について話を聞きたいと、孟村にやってきました。
 そして何日か話し合ううちに、八極拳は強力な武器であり合理的な拳法である事を、彼は歴然と知ったのです。
 もちろん、彼は武術の専門家ではありません。
 しかし、彼はついに「強くなればなるほど、誰も傷つけてはいけない」という八極拳の心を悟ったのです。
 鈴木裕は、八極拳の真の心を理解したのです。
 いま、彼は大きな作品に立ち向かっています。
 この作品には、私の正式弟子である服部哲也が協力しています。私は、その作品が八極拳の真髄を表現し得ると確信しています。この作品を世界の子供たちに広く見てもらい、命の大切さ、人間の優しさを学んでほしい。そんな鈴木裕の溢れる気持ちが大好きで、私はいつでも彼の応援者でありたいと思っています。
 愛する友を持てたことは、人生最良の喜びとなるでしょう。
 作品の完成を待っています。

 

モーションキャプチャー
 「シェンムー 〜莎木〜」では中国拳法の動きをゲーム中(格闘シーン)に取り込むため、「モーションキャプチャー」という技術を使用しています。
 センサーを仕込んだウエットスーツのようなスーツを着用します。タイトでコードも絡まりやすく、不自由な状態で大きく激しい八極拳の動作を行うのは大変困難です。
 突き・蹴りなど細かく一動作ずつ「実演」「PC取り込み」「動作チェック」を行います。スタッフの方々の根気と粘り強さ、熱意には目を見張るものがあります。

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▲センサーのついた
スーツを着用します。
▲重い機材を背負って動作を行わなくてはなりません。
▲コードが絡まりやすく
大変です。



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