2008.8.9〜12 夏合宿レポート(2)





 開門拳社に入って初めて夏合宿に参加しました。内容は九宮純陽剣でした。

 九宮純陽剣は、見るからに難しく実際にやってみると更に難しいものでした。  一日目の練習から九宮純陽剣でしたが、体に掛かる負荷がかなり有り、最終日まで体が持つか心配でした。

 二日目は九宮純陽剣だけでなく六合花槍と劈杆子を練習しました。
 最近槍を練習していなかった為、套路の順番が怪しいのと劈杆子に関しては全く良いところがありませんでした。

 三日目、四日目は九宮純陽剣を練習しました。
 四日目は帰る日なので、午前中だけでしたが。
 その他に、二日目の午前にグランドで歩法と八式の三つを端から端まで練習 しました。
 一日目の夜の座学では九宮純陽剣の套路の説明。
 二日目の夜はバーベキューと花火。
 三日目の夜はDVDをみんなで見ました。

  夏合宿には、初参加でしたが全てが想像以上でとても有意義な時間を過ごせました。 服部先生、参加されたみなさん、有難う御座いました。

 

土曜教室 奥村 知昭



▲剣は、精妙な身法を要求されるので、練習は丁寧にゆっくり進めます。




▲これは苗刀です。

 今回の私の初合宿となる場所は、標高日本最高に位置する駅が存在する野辺山です。他団体の学生達と一緒の宿舎でした。
 そんな熱気ある場所で同門達と日がな一日、同じ事に打ち込んでいると、人数分の集中力維持法や技に対する価値感、思考が見えてきて各人の風格、性質成りが窺い知れる思いがしました。

 そんな中、私は剣という存在が自身の内で「何者なのか?」…木剣に魂が入らず、ただの棒っきれで終わらない為にも、心中の位置付けを探る様に練功していました。
 服部先生より剣の特徴や他の兵器との相違点を、練習中随所にて指導していただいたおかげで、剣、全体像としての扱い方や属性は早期に見えてきました。
 しかしそれは私自身の不得手とする分野が凝縮されていて振るほどに障壁を思いしらされ、「楽観」の2文字は遠く離れていく代物でした。
 「刀身をしならせて切っ先で斬るから大きく扱う物ではない」とは服部先生の言です。
 脱力による緩みにて、誤差を許さない動きを要求される技の数々…
 強打溺愛者にとってアウェーそのものと感じましたが、苦手意識の強い単、纏、それを放鬆して跨から発生させる。この自分にとって超難度の課題をクリアする為の格好の材料になる と思うと、一振りの真剣味が違ってきます。

 −腕をしならせ拳を鋭く当てにいく!−

 剣と徒手を置き換えられるように取り組んでいきたいと思います。
とすると柄は、さしずめ跨でしょうか…では剣穂は?…
 コレこそが最大の悩みの種でした。
 絡まるわ、頭叩くわ、踏んで動きを封じるわ…
 慎重にやるほど嘲笑うかの如く反意に動きまわり困らせてくれます。
 詰まる所は剣の扱い方が正しくない自分自身のせいなんですが…
 煩悩?振り回され悩ませられる剣穂は自らの煩悩でしょうか?
 あまり自由に書くと、また師に私の思考を叩かれそうなので考察はこの辺にして、理解の範囲を体現できる様に練っていきたいと思います。

 今回は剣が主でしたが、場所を体育館からグランドに移して照りつける強い陽射しの下で打った単式練習はやりごたえがありました。
 あれだけ広い場所もなかなか縁がないので、何時間でも…とは言えませんが、個人的にはもう少し続けていたかったです。
 ただ、ビデオで見る孟村の猛者達は凄いのであろうなと、非力な我が拳と比較し、まだ見ぬ先達の方々に憧れ半分の驚異も感じました。

 なんにせよ盛夏を楽しく過ごした良い思い出になった事を感謝いたします。 服部先生ありがとうございました。
 同門の皆様お世話になりました。

 

本部教室 籏谷 太





▲功夫の養成には欠かせない、劈杆子の練習も行いました。




▲套路を正しく行うために、用法も解説します。






▲不得意な所を一人ずつ丁寧に指導します。





 2008年8月9日〜12日の4日間、開門拳社の2008年夏季合宿に参加しました。

 今回の合宿は参加者が10人程度と例年と比較して若干少なめの人数でおこなわれました。
 場所は去年の合宿と同じ野辺山高原の帝産ロッジです。さすが高原!
 暑い熱い東京と違い、湿度も低く、とてもすごしやすい環境でした。

 今年の合宿は剣の套路である九宮純陽剣を中心に学習しました。
 服部先生から前もって「九宮純陽剣はながーい套路だよ」と聞かされていただけに、物覚えの特に悪い私に覚えることが出来るのかな?と気が気ではありませんでした。
 九宮純陽剣で使用する剣は長穂をつけて行い、この長穂を絡まないように扱うのが重要と教わりました。長穂が絡まるということは何かが間違えているそうです。
 確かに、服部先生の動作をできるだけ忠実に真似ているつもりなのですが、私の長穂はよく絡まる…
 しかし、先生に直されたように身体を動かすと絡まらなくなる、と、ある意味指標があって解り易いなと思いました。

 そして、九宮純陽剣の身法は独立歩、仆歩、盤歩を多用し、独立歩では膝をできるだけ高くし、仆歩、盤歩ではできるだけ低くと、厳しい要求があり、剣を持ちながらこれら要求を満たし、重心を保つことはとても難しかったです。
 「剣は身法の養成にとても良い」と服部先生がおっしゃっていた理由がよくわかりました。

 4日間ほとんどの練習時間を剣に費やしましたが、套路の半分程度のところまで覚えることがやっとでした。 この続きは、普段の教室でゆっくり習っていき、来年の講習会には全套を通してできるように頑張っていきたいと思います。

  服部先生、指導員の方々、ご指導ありがとうございました。そして参加された開門拳社の皆様、お疲れ様でした。

 

本部教室 疋田 雄一郎



▲套路もだんだん進んでいきました。




▲お約束のポーズ。


▲お疲れ様でした!

 

 今回は、初めて九宮純陽剣を指導しました。皆さん非常に熱心かつ興味深く練習されました。
 難しい武器ですが、第一歩としては満足できる成果を上げられたと思います。
 今後も練習して行きましょう。お疲れ様でした。

開門拳社代表 服部哲也

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