2008.8.9〜12 夏合宿レポート

2008年8月9日〜12日、開門拳社の夏合宿を行いました。
昨年に引き続き、長野県野辺山高原です。

現地に向かう途中の山道ではいきなりの強い雨と霰に見舞われるなど、山ならではの天候の急変を体験。

気温も暑くても27度ほどで、湿度が低くさわやかです。東京の酷暑が嘘のようです。

本年は、近隣にある小学校の体育館をお借りしました。
新築されたばかりの、木の香りが漂うとてもきれいな施設です。体育館の壁にはフロアを取り囲んで大きいヒーターが設置されており、-20度にもなるという冬の寒さを想像させます。



▲練習場となった小学校・体育館全景


▲体育館入り口。


▲とてもきれいです。銀色の横長の設備はヒーターです。


▲校庭の向こうに八ヶ岳が見えます。

 今年の夏も、恒例となっている夏合宿に参加させて頂きました。
 ただ残念な事に、今回は仕事の都合で、8月9、10日の前半二日間だけの参加となってしまいました。

 今回の合宿にも幾つかのテーマがありましたが、中でも九宮純陽剣の練習を始めるとのお話がありましたから、実は少し緊張していました。
 この套路はとても美しく、ある意味憧れの存在でしたが、とにかく長くて式数が多い上に、長穂の扱いや身法の難しさを見てしまうと「ごめんなさい、やっぱり無理」と、半分逃げ腰になっていました。

  案の定、最初のうちは長穂を一振りずつ体中に巻き付けていましたが、練習を始めてみますとこれが、想像以上にアツくなって、いつの間にか「ごめんなさい」が「なにくそ」に変わってしまいます。
 多分私にとって剣の套路はまだ早すぎると思いますし、他に満足に練習していない套路も沢山あるのに、しっかり喰い付いてしまいました…。
 何より「回しているだけでも楽しい」感は、槍や棍の打花子を上回るのではないかと思う程で、それは長穂による所が大きいのではないかと感じています。

 合宿期間中に、套路の最後までは行かなかったそうですが、その合宿の前半分で帰ってしまったので、既に随分遅れ気味になってしまいました。
 ですが今後は、先生や周りの皆さんに教わりながら、めげずに最後まで通せるようになりたいと思います。

 また今回の練習場は、現地の体育館をお借りしたそうなのですが、新築されたばかりの素晴らしい体育館で、外には野辺山の美しい山岳風景が広がっています。
 八極拳の練習の秘訣の一つに「遠くの山を打つつもりで」というのがあり、まさに遠くの山を打つ練習が始まりましたが、そう考えようとすると凄く疲れるので、いままで自分がちゃんと打ち抜こうとしていなかった事を、改めて痛感させられます。
 やがてだんだんペースが上がって来ると、周りのスピードに付いて行けなくなり、今度は膝が全然緩んでいない事を思い知らされました。
 私は跟提歩の時に、前足に体重が乗った瞬間、膝が固まって居着いてしまう様で、それが全然改善されていないのが自分でも良く解りました。
 「一番遅かった人が皆に焼きそばパン」は、忘れて帰って来てしまいましたが、単式練習での問題点はちゃっかり持ち帰る事ができたと思います。

 ただ劈杆子の練習は、今の段階では「とにかく難しい」としか言い様がなく、たまに「あ、今いい感じだった?」と思うことがあるくらいで、どこが違って何が駄目なのかを考えるのは、もうちょっと先になりそうです。

  今回は残念ながら、合宿期間フル出場は叶いませんでしたが、私の様に途中で帰る人と、途中から参加する人がいる中で、練習のカリキュラムや夜のバーベキューの事まで気を遣って頂いて、服部先生御夫妻や参加者の皆様には感謝の気持で一杯です。本当に有難うございました。
 毎年練習不足を再認識している夏合宿ですが、来年は是非、全日程参加して自分の進歩を確認できる合宿にしたいです。

 

土曜教室 高須 俊郎




▲校庭も広く、鷂子穿林で進んでもなかなか向こう側に着きません。


▲往


▲復

初めての合宿

  私が合宿に参加してもいいのだろうか?皆様の足を引っ張るだけでは、と思いながら、奥様がいらっしゃる心強さと休みも都合よく取れた事もあり、参加の運びとなりました。
 先生に「無理をしない様に」とおっしゃていただいたので練習はマイペースを心がけました。
 八極拳を習い始めて3年4ヶ月、今回の合宿は剣が中心。
 私には百年早い事です。
 剣の持ち方もおぼつかず、見よう見まね、あっという間に終わってしまった印象でしたが…。
 先生の、気品があり、優雅な動きにすっかり魅せられてしまいました。  頑張って練習していきたいと思います!
 遠い昔に置いて来てしまった何かが沢山あった合宿でしたが、皆様のいつもとは違う優しさにも触れられ、実りある4日間。楽しい想い出が増えました。  服部先生・奥様・指導員の方々・皆様本当にありがとうございました。

 

本部教室 K.M



▲土の上で行う向は、室内練習とはだいぶ感覚が異なります。




▲隣は牧場です。

2008年夏合宿講習会レポート

 合宿前は仕事が大変忙しく参加できるか危ぶまれたが、何とか参加することができた合宿であった。
 今回のメインテーマは九宮純陽剣。合宿前に何とか木剣を入手し、ほとんど練習もせずの参加ではあったが、来年のGW講習会の予習と言うこともあり、頑張らせていただきました。

  前置きはここまでで、九宮純陽剣の感想を以下に記載したいと思う。

●九宮純陽剣
 この套路は、今まで以上に長い套路である。合宿で套路が完了しなかったのは、今回が初めてではないだろうか。
 身法は劈掛に近い感じである。しかしながら、動作はゆっくりな部分が多く、汗もじっとりとかく感じであった。しかも大変きつい。常日頃、「劈掛門、劈掛門」とからかわれている私であるが、身法的にはやはりきつい。 合宿最後には、お尻、太股が大変痛くなってしまった。これは正しく体を使っていることになるのだろうか??
 それと気になるのは今回の練習では、木剣で練習していた事。先生の剣を借りて行うのとでは感覚が全く違う。やはり、金属の剣が必要かなと感じた。刃物が怖くて感覚が異なっただけかもしれないが…。

●その他
 今回の合宿先は去年と同じであったが、練習場所は合宿先から少し移動しての、小学校の体育館であった。移動が必要ではあったが、移動する価値のある、大変新しく、ログハウスのような木の香りがしそうな建物で、気持ちよく練習できた。
 時おり吹き込む風で涼みながらの練習に、涼みながらの昼食(お弁当)は大変快適であった。
 それとは対照的に、思い出深いのは、校庭での練習だ。太陽の下、全員一列になり、校庭の端から端までの歩法・三拳の練習は今までにないきつさであった。しかしながら、今回の合宿では一番の思い出である。
 そうそう、高須さんには焼きそばパンをおごってもらわないと!!

 今回の合宿では、入れ替わり立ち代りで参加者が変わり、たくさんの人と合宿経験することできた。2日目の恒例のバーベキューでは、恒例の長野屋のお肉もおいしく頂きました(山崎指導員、ご馳走様です)。

 最後に、暑い中ご指導いただいた服部先生、上田指導員、山崎指導員、ご指導いただきありがとうございました。
 そして合宿参加者の皆さん、楽しい合宿を過ごす事ができました。覚えの悪い私ですが、一緒に套路を覚えていきましょう。多分、教えてもらうばっかりですが…。


本部教室 田中 裕一


▲九宮純陽剣の練習が、いよいよ開始されました。






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