8月12日〜8月15日、開門拳社の夏合宿が八ヶ岳スポーツセンターにて行われた。
一日目 基本功と小架一路
初日は身体を慣らすという意味も含めて、ゆっくりと基本功と小架一路を練った。歩法、開門八式など、六大開や呼吸など、色々と考えて行った。小架一路はまず蹲架で行い、重心の位置や丹田の意識を中心にゆっくりと確認していった。そして、一人一人小架一路をビデオで撮影をして夜の座学の時間にそれを見て自分の動きがどうなっているのかを確認でき、次の日からの練習の励みとなった。
二日目 ミット打ちと太宗拳
午前中はミットを打つ練習をした。常日頃は套路を中心とした練習が多く、打撃の意識をつかみ取りにくいので有意義な練習だった。ただ、打つ感覚をつかめるのは良いのだが、それにつられて、ミットを強く叩くことだけを考える粗雑な感覚になりがちになってしまうことが多く、細かい注意をしながら練習していく必要があると思った。午後からは太宗拳の練習を開始した。太宗拳は今回のテーマである「下盤の強化と内外の合一」に合った套路であり、強烈な発力が特に印象的だったが、実際に練習してみると練功と手法とを同時に学習できる套路だと思った。
三日目 太宗拳と対練
前日は太宗拳の套路の順番を憶えることに時間を費やしたため、細かい部分を意識して練習した。太宗拳は強力な発力の印象が強い分、膂力が主旨になって動いてしまい、動きが堅くなってしまう感覚があったので、それを注意し、動きの一つ一つをしっかりと確認した。午後からは対練を行うことになり、架式や呼吸に気を遣いながらじっくりと確認していった。崩される度にいかに架式等がもろいかを再認識させられ、以後の糧になった。
四日目 太宗拳
最終日は太宗拳の套路を練習するだけでなく、太宗拳の中にある手法をミットを使って実際に使う練習をした。套路の感覚と打つ感覚の不一致を感じ、套路を主に練習する上でも少し考慮すべき課題であると思った。
合宿を終えて
今回、個人的に意識したのは「より精密に自分の動きを観察する」ということだった、意識と外面とのギャップをいかに埋めるかというのが目的である。また自分の悪癖をいかに治していくかというのも目的であった、それらを一挙に解決できたというわけにはいかなかったが太宗拳や対練、小架、基本功、武器という数々の練習を行う中で、色々なヒントのようなものは得ることができたと思う。八極拳のことをじっくりと考えられる四日間を得られたことは本当に嬉しく、また有益だった。
最後に親切に指導していただくことが出来、服部先生と指導員の方々にはとても感謝しています。合宿参加者の皆様も本当にありがとうございました。
大森教室・本部研究班 高久慎司 |