開門拳社2007年度夏合宿に参加して
期間:8/11-8/14 場所:帝産ロッヂ(野辺山)
恥ずかしながら、私は未だに発力の感覚をまるで掴めていません。
発力しようとすると、力むばかりで、一向に力は出ないという、悪い見本のような打ち方しかできません。
そのため対練などの対人練習では、相手に押し負けたり、力みすぎて自ら崩れたりといった体たらくで、ずっともどかしい思いをしてきました。
折りしも、今回の合宿のカリキュラムは、単打、対打という、大きな発力を求められる型が中心であり、ステップアップの糸口を掴むチャンスに感じられました。
実際に参加してみると、4日間の大部分の時間が対打に充てられたため、対人練習での発力を多く学習でき、貴重な時間を過ごせました。
対打を通して見つかった私の欠点は、動くとひどく姿勢が崩れることでした。
これは今に始まったことではありませんが、気を付けていてもいまだに直せない、私の一番の悪い癖です。
特に大きい動作ではそれが顕著になり、冲拳を打つ瞬間などは、まるで軸の歪んだ独楽のように、見苦しくブレます。
こういった問題にぶつかったとき、いつもの私なら、何がいけないのか?どうすればいいのか?と考えに明け暮れるばかりで、ほとんど何も得られないまま終わることがほとんどです。
そこで今回の合宿の間は、まずは何も考えずに体を動かしてみて、考えるのは後回しにする作戦で望むと決めました。
結果的に、このやり方は今の私にとって正解だったようです。
初日こそ、力んで肩が上がる事が目立ったものの、幸運にも(?)すぐに筋肉痛で、力みは自然と取れました。
それでも尚、思いっきり動いているうちに、少しづつ体幹部の動きを意識できるようになっていきました。
併せて体のブレも減っていき、さらには、今まで以上に発力できているという、手ごたえを感じられるようになりました。
ここに至って気が付いたのは、これまでの私の練習は、姿勢を良くする事が最終目標になってしまい、発力しようという意識が伴っていなかったのではないか?ということです。
「思い切り打つ」という、強い発力を目指すなら、当然の事を失念していたようです。
ようやく見つけたこの気付きが、この合宿での私の一番の収穫となりました。
今回得た感覚は、これからの練習を、今まで以上に充実したものにしてくれると確信します。
最後になりましたが、この機会をくださった服部先生を始め、合宿に参加された皆様に感謝いたします。
皆様、ありがとうございました。
本部教室 野田 勇 |