2008年度孟村訪問記
2年ぶりの孟村訪問である。
今回の訪問の一番の目的は、楊傑老師に連手拳を学ぶことである。
ビデオで見た楊傑老師の連手拳を生で見られると思うと、行く前からワクワク・ドキドキといった気持ちであった。今年は残念ながら訪問人数が少なく、さびしい感じではあったが、少人数ならではの大変充実した訪問でもあった。
また、出国から孟村までは、服部先生は先発組として既に孟村に到着しており、同行していただけないため不安はあったが、まぁ何とかなるさと楽観的気分での出発であった。
実際、大きなトラブルもなく無事孟村に到着することができた(上田指導員のおかげです)。
それでは、孟村訪問の感想を以下に書かせていただきます。
●孟村稽古
連手拳の練習は、2008.12.29〜2009.01.01までの4日間であった。
最初の3日間で套路は完了。
この3日間は、ただ単純に套路を繰り返し練習するといったものだけではなく、自主練習の時間も十分にとられた。
また、楊傑老師が套路の技の名称を紙に書いてくださった物を写すという、今までとは異なる練習も経験した。
個人的には、この技の名称を書くということは、大変勉強になることに気がついた。技の名称を漢字で書くことで技のイメージを思い描くことができ、練習の細かいところまで注意が行くようになる気がした。
套路の順序を覚えるのも早くなるようにも思う。また中国語の勉強にもなるのも一石二鳥である(電子辞書片手に調べると、結構勉強になると感じた)。
そして、最終日。練習を個々に見てもらうことができたのは、最大の収穫であった。
楊傑老師より正直な指摘を受け、少々ショックを受けたが、自分に足りないものが明確に分かったので、今後の練習の方向性が決まり、大変得難いお言葉であった。このことは一生忘れないと思う。
また、楊傑老師には連手拳だけでなく、基本功も教えていただけたことも、大変勉強になった。
孟村の学校の体育館では、我々が外で練習している間だけでなく、朝昼晩と学生たちが練習していた。皆さん大変上手で体も安定していた。毎日これだけ練習すればこれだけうまくなれるのだなぁと、感心しつつ、練習の足りない自分を反省していた。
学生たちの表演は舌を巻くほど上手である。やはり練習は大事だ…。
よし、楊傑老師に言われたことを念頭に、これからは基礎練習メインで行くぞ!!
●孟村生活
2年前の記念祭のときの生活とは異なり、孟村の普通(?)の生活であった。八極拳の学生たちと同じ食事をとり、これが孟村の本来の食事なのだなと感じた。牛乳、卵、チャーハンなど大変おいしかった。
夕食では、李俊義老師の料理、羊のしゃぶしゃぶ。そして最終日には盛大な送別会をしていただき大変感動した。
練習で大変お世話になった楊傑老師にも、服部先生に通訳してもらい感謝の言葉を伝えることができてちょっと感激してしまった。照れくさそうな楊傑老師を見て、さらにファンになってしまった。
また、孟村の町の見学にも行ったが、思った以上に活気があり驚いた。なんとなく暗いイメージを思い込んでいたが、おしゃれな人も多く、スーパーなども充実しており、孟村(中国)の成長を感じた。今後もこの発展は続いていくのであろう。
●北京見学
北京では、故宮、鳥の巣(国家スタジアム)、琉璃廠、前門などを見学した。
故宮などは、ホントに大きく、こんなところに皇帝たちは住んでいたのだなぁと感慨深く見学させてもらった。
それとさすが、中国の首都。ホントに大きい町であった。かなりの部分を徒歩で移動したため結構疲れはしたが、北京を歩いたぁって実感できる経験であった。
そして、あいも変わらず屋台街は大変にぎわっており、おいしそうなものやら奇妙なものがたくさんあった。鮫は残念ながら見つけられなかったが…。
●最後に
私たちを大歓迎してくださった呉連枝老師夫妻、呉大偉老師夫妻には大変お世話になりました。感謝してもしきれない感じです。
また、練習を見てくださった楊傑老師、生活全般を見てくださった王立庄老師、剣などの梱包などをしてくださった李宝貴老師、大変おいしい料理を作ってくださった李俊義老師に感謝いたします。
そして、今回の旅行の手配・通訳をしていただいた服部先生、本当にありがとうございました。
一緒に参加した上田指導員、奥村さん、疋田さん、庭野さん、おかげさまで楽しい年末年始を過ごせました。いろいろありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。
本部教室 田中裕一 |