99年度夏合宿レポート

去る８月１２日からの４日間、開門拳社では今夏の強化合宿が行われ、私も初学者ながらこれに参加させて頂きました。今年の合宿での目標は、基本動作の確認のはずでしたが、当地につくと紆余曲折の挙句、いつのまにか「行者棒」という八極拳の棒を使った兵器法のトレーニングが主となってしまいました。

　手始めに初日は、基本八式、歩法、小架、単打と一通り基本の確認を行い、その後に単打をより実践的な形で行う対打という対人練習を集中して行いました。普段の練習では、大して気にしていなかった点についても細かな注意が指摘され、技の連結や手法、歩法の変化などの重要さなどが段々と解ってきたような気がします。
　２日目からは応用として、長棍の基本功から行者棒の套路を学びました。率先してくれる服部先生の動作を追って、形だけ真似して動いていくと、棒の動きの中にも小架や単打で出てくる架式が数多く含まれている事が解り、そこで毎日の基本動作の繰り返しの重要性に改めて気づかされた日々でした。
　また棍術の他にも、３日目には座学として小架の理論と八大手形についての講義が行われ、小架二路、十二形法などの新しい套路にも触れる事が出来ました。こうして充実した時間があっという間に過ぎ去ってしまいましたが、今年も合宿に参加して得る物が大きかったと思ってます。