2000年度夏合宿レポート(於:富士山)


 2000年8月12〜15日、静岡県 富士山麓にて開門拳社恒例の夏合宿が行なわれました。
 前2回は海のそばでしたが、今年は趣向を変えて山中の施設での合宿でした。これが大正解。
 服部代表曰く、「海のそばは暑いんだね」だそうです。
 宿泊設備は快適でしたが、練習の内容、量、共にレベルアップし、参加した会員は大変そうでしたが、その分得たものは大きかったようで、皆、満足していました。


▲広い体育館をフルに使って、単式練習を行う。

  夏合宿2000レポート

 8月12日〜8月14日、山梨県の河口湖で今年も開門拳社恒例の夏合宿が行われました。今年の参加者は先生も入れて26人、そのうち初参加者は15人位です。

 ホテルに到着して昼食を取り、しばらく休息した後、初日の稽古が始まりました。
 まず、軽く站椿功1時間、馬弓捶その他打ち込み練習、計1200〜1300本。
 ここまでが準備体操です。僕はその日の分の体力をこの時点で8割がた消耗していたのですが、先生が「準備体操」とおっしゃったので間違いありません、準備体操です。
 次は動功の基本功です。脚法八提の一部と開門八式をそれぞれ体育館往復分行いました。(開門八式の上歩掌の辺りで残りの体力の2割を使いきりました。)
 この日行った練習の中に鷂子穿林の対錬がありました。人を林のようにみたて、その人達が木人のように攻撃していく中をぬぐっていくという練習です。これは多くの人と広い空間が無いと行えない練習ですので、合宿にはうってつけです。これはみんな楽しそうに練習してました。

 この日の夜は座学が行われました。テーマは六大開理論です。正直な話し、六大開理論はこれまで何度も聞いてきました。ただ僕の今の知識は教わったもののみです。自分自身で考えたものを身に付けるまでは至っていないので、そこが僕のこれからのテーマかもしれません。

 2日目は朝七時から内功五行法を行いました。ただOなことにこの日は朝から雨でした。本来は朝の冷たい空気を吸って目が覚めるのに、冷たい雨を浴びて目が覚めてしまいました。がっかりです。
 午前の稽古は六大開拳から始まりました。ちなみに僕は纏の動きをする順歩纏が苦手です。以前も先生から手先しか回していないと注意されました。闖歩するように動けば胯から力が出るようになるのでしょうか?・・・とりあえず、たくさん練習するようにします。
 次に六大開連環拳なる套路を新しく教わりました。これは覚えやすい簡単な套路です。今まで習った単招式をつなげたというイメージです。そうはいっても、甘く見ると痛い目にあいそうです。忘れずに練習するよう心掛けるようにします。
 残りの1時間は全員で小架一路を行いました。一つずつ動作を止めて確認しながらのゆっくり小架です。今回のこの練習で僕の小架がいかにいいかげんなものかを知り愕然としました。三年以上も何をやってたんだという感じです。
 午後からは3つのグループに分かれての稽古が始まりました。小架一路班と単打班、そしてその他中上級班です。僕らその他班はまず手始めに、行劈拳を習いました。一路、二路、三路と三つです。ここで驚いたのは一路でB以前教わったものとは2,3動作が異なっていたのです。先生に尋ねてみたところ「これが最近の流行り」とのことでした。流行りならしかたありません。
 次に対打の復習を行いました。対打は基本的に二人以上いないと練習できない上毎週の稽古でもほとんど時間が無いのであまり練習していません。いつまでたっても上達しない気がして不安になります。

 合宿3日目です。午前中の稽古は昨日に引き続き3つのグループに分かれてのメニューです。僕らその他班はこの日から四郎寛を習うことになりました。僕は既に3分の1を習っていましたので他のメンバより優位な気持ちでいたのですが、それもまた大間違いでした。午前中だけで全体の2分の1まで習ったのです。まさかそこまで進むとは夢にも思っていなかったで、焦りました。がしかし、他のメンバー達はそれに着いて行っているようでした。これには結構びっくりしました。

 午後からは外に出ての稽古です。実はこの合宿中、台風が近づいていたようで、前日、前々日とも雨だったのですが、この日だけ雨は降りませんでした。ラッキーです。
 さて、練習のメニューですが僕らは四郎寛です。午前中の続きで残りの半分を一気ウわりました。(情けないことに、もうこの時点で昨日の行劈拳はおぼろげなものとなっていました。)一人では完璧に流せませんが、一応一通り出来るようになった気がします。(気のせいかもしれませんが・・・)
 今回は全員で六肘頭も学習しました。僕と指導員の上田さんが模範的な立場になって組んで動いていたのですが、逆に僕が柔らかく受ける方法を上田さんから教わりました。今まで硬くしか受けられなかった理由が分かり、目の覚める思いがしました。

 合宿の最終日のこの日、外で稽古を行う予定でしたが生憎の雨模様でしたので急遽、室内の多目的ホールで稽古することになりました。とっても狭いところです。
 最終日の練習メニューは今回までの全ての復習と十二形抱をやりました。その他班は既に十二形抱を習っていたので、先生にお願いし、四郎寛を復習することにしました。それほど皆、四郎寛を覚えるのに苦労したということです。(いや、僕だけかも知れませんが・・・)

 最後に今回合宿に参加された皆さんの習得力には改めて驚かされました。僕が半年かかって覚えた套路、小架、単打を約一日で覚えたのですから。このまま僕が、まったり過ごしていくと、いフ日か抜かされていくことでしょう。
 ということで、僕も多少頑張って今回習ったことを練習していきますので、皆さんも頑張って練習していきましょう!

(山崎義之)


▲進捗度に合わせて班分けをしました

 
8月12日〜15日夏季合宿に参加しました。
 私はまだ開門拳社に入門して4ヶ月足らず、4日間にも及ぶ練習の日々について行けるかという不安、どんな練習をするんだろうという期待感をもって合宿に臨みました。
 まず初日、普段の柔軟体操から始まり、基本功と普段の練習どおりに進んでいきましたがそれぞれにかける時間が尋常ではなく長く、初日の終わりには早くも体が動かなくなってしまいました。
二日目からは、それぞれの進行状況に合った套路の練習を行いました。私はまだ開門八式が終わったばかりでしたので小架一路を教わりました。今まで行っていた単式練習と異なり套路は動きが複雑で順序を覚えるだけでも大変でした。しかし、指導員の方々がそれぞれの動きの意味から詳しく説明をしてくださったので、頭では良く理解ができました。
 夜に行なった理論講習では六大開理論を学びました。この講習で六大開拳それぞれの力の出し方を教わり、次の日に実際に一つずつ前日の講習を反芻しながら練習を行いました。やはり頭では理解していても実際に動くのは困難でした。ですが、なんとなく「こんな感じかな?」という位の感触がつかめた気がしました。
合宿の4日間はとてもハードで、あっという間に過ぎてしまいました。一日中八極拳という環境は普段の生活からかけ離れて不思議な感じがしましたが、とても楽しく有意義な日々でした。今回の合宿で学んだ事を踏まえ、また来年の合宿までに自分がどれだけ成長できるかを楽しみに日々練習に励んでいこうと思います。

(疋田 雄一郎)

 
8月12日から15日に行われた、2000年の開門拳社夏合宿に参加させて頂きました。
入会してからまだ日も浅く、合宿への参加も当然初めてで、当日は少なからず緊張していました。

「富士緑の休暇村」到着後、充実した施設内の広い体育館で練習が始まり、普段の練習では時間の関係で長く出来ないことや、広さが足らずやり難さを感じていた事を存分に行なうことが出来、1日目から、つらいながらも非常に密度の濃い練習でした。
 2日目に小架の練習に入りました。はじめての套路ということで、楽しみにしていた部分もありましたが、一つずつ動作を覚え始めるとやはり難しく、動作の順序や身体の形など、習い始めは圧倒されるような気持ちでした。正直、この合宿中に覚えることが出来るかどうか不安を感じましたが、丁寧なご指導のおかげで、最終的には一通りの動作を覚えることが出来ました。
 理論講習での「六大開論」の講義は、大変勉強になりました。
 理解することは身体で覚えることの助けになるということを感じました。

この合宿の間に小架一路を覚えることができ、技術的に少しながら進展することが出来たと思います。それも、先生の丁寧なご指導や、夜中になっても快くアドバイス頂いた指導員方、先輩方のおかげです。

合宿前に感じていた緊張が、合宿後には大きな満足感に変わっていました。技術的な部分以外にも意味を感じた合宿でした。

(秋山幸三)

1| |2| |3| |4
活動の記録TOP
開門拳社HOME


開門拳社 since 1996>
※当ページ内に含まれる文章・画像等の転載/引用を禁じます。

made by NUTSCRACKER since 1988/Digital Illustration & WEBdesign <simple index is best!>