2001年夏合宿レポート・3

 2001年8月11〜14日
最初は体育館が広いことを喜んでいましたが、すぐにそれは間違いだとわかりました。「一往復」がいつもの練習場の10倍…
天井の高さを気にすることなく、槍や棒、刀が振れたのはとても良かったのですが。非常に充実した4日間でした。


8月11日から14日にかけて行われた夏合宿に初参加させていただきました。
今年のメインテーマは劈掛拳です。動作がはっきりしていて激しい発力の八極拳とは違い、動作がのびのびしていて止まることのない劈掛拳は八極拳の足りないところを補ってくれるので、特に今の自分が学ぶのにぴったりなテーマです。
今回仕事の都合で初日の練習には参加できませんでしたが、例年どおり地獄のメニューで初参加組には、なかなか大変だったようで夜は早々にダウンしていました。
ただ次の日は疲れているながらも、つらい練習を耐えたのが自信になったようです。
来年は自分も初日から参加したいと思いました。

二日目から今年のメインテーマである劈掛拳をはじめました。劈掛は二日目からはじめて最終日まで復習を繰り返しましたが、比較的短い套路なので一日で全動作終わりました。ただ常に動いている套路なので覚えてもすぐ忘れてしまい、なかなか自分ひとりでできるようになるのは大変でした。また普段の練習で基本功としてやっていた仆歩や鳥龍盤打などがまったく出来ていないのに気づき、今までいかにいいかげんにやっていたかを再認識させられました。今後の練習でしっかりやって行きたいと反省しました。

「劈掛拳を練習していくと体が動くようになる」と服部先生がおっしゃっていましたが、やってみるとたしかにそんな気がしました。他派ではよく長拳を習って身体を動かす基本を身につけるようですが、これからは劈掛拳でそれを補っていけると思います。もちろん今後いっぱい練習しなければいけませんが・・・

三日目はほとんど武器の日でした。行者棒班と提柳刀班の二班に分かれて学習を開始して、僕は行者棒班のほうで、今回はじめて行者棒の套路を習いました。
棒の基本功は一通り合宿前に学んでいたので、何とかなるかなと考えていましたがかなり甘かったようです。この合宿のなかで一番苦労しました。特に体よりも頭が疲れました。
この日その他に羅漢拳を習いました。架式が低く下肢にとても負担がかかる套路ですが、つらいだけではなく、呼吸法をかなり重視し、また動作を大きく伸ばして行うので、非常に得るものの多い套路だと感じ、自分としては結構好みの套路です。

最終日は合宿で覚えたことの復習から始まり、劈掛拳、羅漢拳、続いて武器の復習で、特に行者棒の套路は先輩たちに覚えるまで付き合ってもらい、何とか最後まで覚えることができました。ありがとうございました。
合宿では集中して新しいことを覚えられるというメリットがありますが、自分のように経験が浅い人間は一気に新しく覚えたものが増え、今までやってきたことがおろそかになりがちですが、今まで習ってきたものを深く見直すためとしてこれからの練習にいかしていきたいと思います。

この四日間ハードなスケジュールでしたが練習だけではなく、河口湖畔での花火や夜の飲み会など、本当に楽しく充実した合宿でした。来年もぜひ参加したいと思います。
最後に四日間指導していただいた服部先生、指導員の方々本当にありがとうございました。
合宿参加の皆さんこれからもがんばりましょう。

大森教室・田中 貴




2001年度の開門拳社夏合宿は、8月11日から14日まで山梨県の河口湖で行われました。
私は山形からの出発だったため、朝7時には新幹線に乗り込み、旅行気分を味わうこと6時間、やっとのことで目的地までたどりつきました。宿に到着すると、私以外の参加者は体育館に出発する所でした。長旅と重い荷物のために、すっかり体力を消耗していたのですが、休む間も無くみんなに合流し、すぐさま練習開始となりました。

初日の練習場所は、山の中の静かで広い体育館という練習には最高の環境でした。
例年通り、練習は站椿功から静かに始まりました。いつもであれば自分の限界と思ったところでやめてしまうのですが、合宿では限界を超えて站椿功を行います。最後に独立歩を行った時には、まともに姿勢を維持することができず、片足で立つのが精一杯といった感じでした。
続く定歩拳では、参加者1人1人が掛け声をし、約2000本の打ち込みを行いました。
これが終わった頃には体力の限界に近づいていましたが、さらに対練を行ったことで駄目を押されました。さらに練習は過酷さを増し、八式で体育館3往復ということになりました。
すでにまともに体が動かなくなっていましたが、周りに引きずられるようにして、なんとかついていくことができました。1人では到底無理な練習も、人数が多ければなんとかなるものです。この他にも、小架や対打を行いましたが、これだけの練習をしたにもかかわらず脱落者もなく無事に初日の練習が終わりました。

2日目の練習は、早朝の河口湖畔からスタートしました。
前日の夜に座学で教えていただいた内功五行法を行い、前の日の疲れと酒を吹き飛ばしました。
(言うまでも無く宴会は毎夜繰り返されました)、午前中の練習は、今回の合宿の目標である「劈掛拳」から始まりました。仆歩のように低い姿勢をとったかと思えば、急に飛び上がったり腕を大きく振り回したりととにかく動きが激しいのが特徴ですが、套路の長さとしてはさほど長くなかったため、お昼になる頃には動作を追うだけはできるようになっていました。
午後からは用法の説明をしていただいた後、さらに劈掛拳の練習を繰り返しました。
素早い動きはさておき、動作の一つ一つが途切れがちになってしまうため、滑らかに、そしてなるべく素早くを目標に練習をしていきたいと思います。さらに、この日からは武器の練習ということで「行者棒」と「提柳刀」の各グループに分かれました。私は忘れかけていた「提柳刀」のグループに入り、なんとか思い出すように努めました。さすがに1回覚えただけあって、思い出すのは難しくありませんでしたが、刃筋が立っていないなど基本功ができていないことが露呈されました。
套路を追うのもいいですが、基本功をしばらく練習しようかと思います。

3日目は合宿中に学習した事の復習がメインとなりました。
午前中は劈掛拳と武器の練習を行いました。両方とも套路の順番は覚えられたものの、形をなぞるのが精一杯という感じでしたが、徐々に練習していこうと思います。

午後からは羅漢拳を行いました。羅漢拳は馬歩にしろ、弓歩にしろ、とにかく低い姿勢を要求されるため、凄くつらいです。最近はあまり発力をしないような形で練習するようですが、それでも疲れ方は他の套路を凌ぎます。
午後の武器練習からは、「提柳刀」班から新設された「六合花槍」班に移動して練習することになりました。六合花槍は見たことも、予備知識もない分、動作が全くつながりませんでした。行者棒をやっていた分、棒の取り扱いはさほど困ることが無かったのですが、前を突いたり、後を突いたりとわけが分からなくなります。先生が仰るには、「六合花槍は動きに淀みがない分、行者棒よりは楽だ。」とのことでしたが、覚えるにはまだもう少し時間がかかりそうです。

最終日は総復習だけかと思いきや、行劈拳を行うことになりました。行劈拳は短い套路なのですが、最後の行劈拳のミソとも言うべき動作の印象が強すぎて、最初の部分は記憶から飛びます。
これも数回教えていただいているはずなのに、毎回のように最初の部分が飛んでしまいます。
今回は忘れる前に記録したので、大丈夫のはずです。
総復習では劈掛拳と武器をメインに行っていましたが、六合花槍班のみ復習ではなく学習に時間を費やしていました。時間的には丸1日六合花槍を学習した事になるのですが、結局最後まで1人で通すことはできませんでした。しばらくの間、本を片手に動作を思い出す日々が続きそうです。

合宿では自分の限界への挑戦、そしてたっぷり時間を取って新しい事を学習できる数少ない機会になりました。今回の合宿での反省点を踏まえて、これからの練習に生かしていきたいと思います。
最後に御指導頂きました先生、指導員の皆様ありがとうございました。

山形支部・須藤覚





お疲れさまでした!

2001夏合宿 

活動の記録TOP
開門拳社TOP



お楽しみ





▲套路の説明中。刺? ▲宿にあったはえとり。実物は初めて見た。
▲燃える漢。花火職人。 ▲花火の妖精
▲火祭り。逃げろ。 ▲のんびりと宴会。いつもこんなペースで。
▲本人の名誉のため、特に名を秘す(笑)
▲日本の夏。練って食って寝て起きて練る。