8/14−17まで開門拳社夏合宿に参加してきました。世間はアテネ五輪で盛り上がっていましたが、我々は山の中で八極拳です。
合宿への参加は2回目で一昨年参加しています。場所は小淵沢のスポーツセンター。相変わらず涼しく過ごし易い所です。宿舎も何の不自由もありません。ご飯の量が多いのも相変わらずであまり食べない私には少々きついのですが贅沢な悩みです。
今年の合宿のポイントは2つあったと思います。
1つは近年稀に見る参加者の少なさだった事。少ない分、一人一人をじっくり見ていただけました。
出発の朝、新宿駅で待っている人数を見て「これだけ?」という感じでした。今年は参加者は少ないということは聞いていましたが、思っていたよりずっと少ない参加人数でした。参加者は全員で12人くらいだったと記憶しています。ただ、何かを学ぶにあたって少人数というとはメリットの方が多いものです。合宿中は本当によく見ていただけましたし、アドバイスを一人一人にいただくこともできました。
毎年恒例初日の儀式があります。今年は老架子一動作ずつ静止しながらゆっくりやりました。一通り終えるのに3、40分くらいです。(一動作100秒静止で大体それぐらいになるそうです)この時も少人数のメリットを生かして、一人一人姿勢をチェックしていただく事ができました。注意していただく事で普段自分の意識が足りないところ、気をつけなければいけないところがよくわかりました。(ちなみに、今回は老架子は一回では終わらず、終わってほっと一息ついたところで、「それじゃ、はい、もう一回。」という先生の声が聞こえてきたのですが)
また、初日に単打を一人ずつ見せ、個人の課題の確認をしていただくこともできました。これも少人数ならではのことだと思います。
2つ目は連手拳です。八極と劈掛の融合をよく表現している套路だということで、動作が大きく伸びやです。単打をよりよいものにすることができるそうです。他にも合宿の内容は「扶手、六合花槍、小架二路、四封四閉、十二形抱等」盛りだくさんでしたが一番時間を費やし合宿の目玉だったのは連手拳でしょう。
結構長めの套路ですがなんとか覚えることができましたが、ただ覚えただけで普段練習しないとすぐ忘れてしまいそうで、今後の努力が必要です。先生がおっしゃるように「一夏の思い出」になってしてしまうのは効率的ではありませんから、そうならないように気をつけたいところです。
また記憶しておくだけではなく、単打との関連をよく考えて練習に生かしていきたいと思います。なんでも直前まで合宿のメニューはある程度までしか決めていなかったそうで、我々の単打をみて連手拳に決めていただいたとのことです。それだけ自分たちにとって今後参考になる内容が含まれているということになります。そういったことも踏まえて大いに参考にしていきたいと思います。
合宿に参加していつも思うことですが、参加する意義は、新しい套路を集中して覚えることができるのも勿論の事ですが、その他様々あります。
普段の練習における課題の確認ができ、また新たなテーマを見つけることできること。普段の練習でも色々と興味深い話が聞けるのですが、合宿では一緒にいる時間が長い分さらに色々な話が聞けること。先生や諸先輩方と自分を見比べ何が足りないか、また上手な人の動きを毎日忘れないうちに見ることができ、見取り稽古をする上でも有意義でもあります。
これらは本当に楽しみなことですし、そもそもこんなに集中して八極拳に取り組める期間はなかなかありません。とてもよい経験になったと思います。合宿中学んだことを今後の糧としてこれからも練習に励んでいきたいと思います。
最後になりましたが、合宿中、服部先生、森指導員、そして他の参加者の皆さんには大変お世話になりました。また、有意義な時間が過ごせましたことにお礼を言いたいと思います。ありがとうございました。
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