2005.5 呉連枝老師講習会レポート-3


▲屋外で雑誌取材写真を撮影しました。
行劈拳・単陽打。


▲打虎式。


▲定陽針。


▲松田先生、呉連枝老師、服部代表。

 GWの講習会には今回初めて参加しました。
 小架一路はいつも横浜教室で習っていますが、広い体育館で大勢の生徒の方と一緒に練習すると、一層気合が入って自然と大きな動きになっていた気がしました。
 通して小架一路をやると、まだ曖昧にしか記憶していなかったところでつまづいてしまったり、周りを見て、今まで自分はこんなところに気を遣っていなかったというところが分かりました。
 細かいところに目がいけばいくほど、普段練習している基本功が本当に大事なんだな、と実感しました。
 八極拳を始めてもうすぐ半年になりますが、今回の講習で基本功の大事さを実感した事で、踊りを踊っているようでぎこちない自分の動作を改善するきっかけになったと思います。

 また、休憩時間にも熱心に指導員の方々が教えてくださったお陰で、初めての六肘頭もなんとなく感じがつかめました。覚えの悪い私にやさしく教えてくださって本当に感謝しています。
 休憩時間は柔軟体操をする人、各々の課題を熱心に練習する人、八極拳に関する漫画や発表会の話などに触れて、私のなかの八極拳のイメージをより膨らませることとなりました。

 今回の講習で感じたことを、これからの練習で思い出しながら、少しずつ先生のご指導を噛み砕いていければいいなと思います。

 

渡辺典子(横浜教室)





▲四朗寛の実戦用法を学びます。

 2005年 呉連枝老師 八極拳講習会

 5月のゴールデンウィークに呉連枝老師の日本での講習会が都内の体育館にて開催されました。昨年までの講習会は、開門拳社会員向けだけでしたが、今年は初めての試みとして一般向けの講習会が設けられ、学習内容は会員・一般向けに「初級講座」及び「内功五法講習会」、会員向けには「四朗寛」と各人のレベルに合わせて参加できる講習会となっていました。

【初級講座】
  4月29日は、八極拳の歩形、歩法、単式、対練、小架一路が学習内容となっており、馬歩を含む代表的な五つの歩形、八極拳の重要な歩法である白馬翻提、上歩_掌など代表的ないくつかの単式及び背靠など代表的ないくつかの対練を学習した後、小架一路を学習した。特に小架一路の拳譜には、内容が5段に分かれた理論的意味があることを座学にて説明を加えながらの学習となり、内容の濃いものとなった。
  5月1日では、小架一路の復習を行った後、八極拳の理論である六大開を顕した代表的な技である六大開拳を学んだ。その際には、身体・意の注意点として三盤を注意するようにとのことだった。さらに、六つの肘、六つの拳を用いた攻防の練習となる六肘頭を学習した。

【内功五法講習会】
  4月30日は、孟村にて各家が代々秘密に伝えていた内功法を、呉連枝老師が編纂し、内功五法としてまとめられた貴重なものを学ぶこととなった。内功五法と名前だけを見ると五つの方法しかないように見られるが、一つの方法ごとにいくつかの内容に分かれており、多種多様の内功法となっている。

【四朗寛】
  5月3日〜5日は、八極拳における「三位一体(一に八極架子(小架)、二に八極単打及び対打、三に八極四朗寛)」として挙げられる四朗寛が学習内容であった。さすがに、小架は16動作、単打は24動作であったが、四朗寛は64動作と多く、また、技の変化に富んだ套路であることから、小架、単打を経なければ、いきなりの学習では非常に難しいものとなっている。

 6日間にわたり、講習会に参加し、体が疲れましたが、それ以上に充実した学習内容であり、新たな発見ができた日々でした。
それでは、懇切丁寧に教えていただいた呉連枝老師、講習会を開催していただいた服部先生及び共に学んだ同門の方々に感謝しつつ、レポートを終わりにしたいと思います。

森豊和(本部教室)



▲内功五法の講座。


▲四朗寛の難所、三歩半について詳しく解説される老師。

 「講習会に参加して」

 私たち二人は、2日間の初級講座に出席しました。
 開門拳社の練習に初めて参加してから長い時間が経ったものの、病気やけがで仲々練習が続けられずにいた私と、つい最近になって八極拳を始めた主人、二人の講習会での一番の目標は小架一路を最後まで一人でできるようになること、でした。
  あんなに大勢でひとつの動きをするのは迫力がありましたね。集中して何度も繰り返し練習し、また、休憩時間には誰からともなく動き始めてまた練習、呉先生の注意や説明の全部が自分の悪い所にピッタリ当てはまるようでありがたく、耳が痛く、また嬉しいものでした。
  「好。」という声が聞こえないと心配になってしまったくらいです。
  映像で見たことはあるものの、呉先生の実際の動作を見ると本当に勉強になります。どうしていつもあんなに安定していてきれいなのでしょう。自分は同じ動作をした時にどんな感じになっているのだろう、と恥ずかしさで一杯でした。
  小架一路に始まり、次々に進んでもまた小架一路に戻って来る、と以前服部先生から聞きましたが、本当に何度やっても毎回違う動きをしてしまったり、気持ちも違ったり、不思議に思う事柄が次から次へと出てきて面白く、もっと良い動きと気持ちでやりたい、と何度練習しても飽きません。
  諸先輩方に休み時間も一杯一杯教わったおかげで、最後まで続けてできるようになりました。まだ細かいあやふやな部分をひとつひとつ確認して考えて、こなれるようにすることがこれからの宿題です。
  また、二日目の夕方にやった六肘頭に二人ともはまってしまい、あの後は家でお互い「違う!」とかぶつくさ言いながらバタバタとやっています。なぜかやり始めるとやめられずに延々と続けてしまうのがおかしいのですが・・・ やっぱり面白いからですね。

 「講習会」は、とても進んだレベルの人しか参加できないだろうな、と思っていましたので初級の講座を設けていただき、ありがとうございました。
  中国でも呉先生に直接、基礎の基礎である立ち方から教わる機会のある人はそういないのだろうと思います。それが講習会という形で実現し、今後に向けて技術だけでなく気持ちの上で大変な励みになったことは言うまでもありません。
 「私は武術家だ」と誇示することなどなく、あったかい雰囲気のご先生に次にお会いできる機会まで、地道に練習を続けます。

 

増冨 隆宏、 増冨 恵(横浜教室)



▲覇王拳鼎。次の瞬間、二人とも見事に崩されます。



▲本来、非公開であった四朗寛の口訣についても詳説される老師。




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