2005年夏合宿レポート

 2005年8月13〜16日、今年も昨年に引き続き、八ヶ岳を望む高原の「八ヶ岳スポーツセンター」にて開門拳社の夏合宿を行いました。
今回のテーマは乞丐棍の習得です。


 

 2005年、八月、毎年恒例の開門拳社夏合宿が行われた。今年のメインテーマは短棍の套路「八棍頭」、初めて習う武器と套路であり、とても興味があった。

 一日目

  今年も例年通り八ヶ岳スポーツセンターに到着し、午後から練習が開始された。一日目の練習は「じっくりと味わうように練習する」をテーマに最初は老小架から始まった。一回目はゆっくりと一つ一つの架式を注意、確認しながら丁寧に行い、二回目は丹田を意識して架式を修正してもらいつつゆっくりと行った。その後は対練、これも味わうようにゆっくりと細微を確認しつつ行う、丁寧に対練を行うことで普段の練習では気が付きにくい身体の力む癖などを感じる事ができた。その次には小架の一路と二路、単打、四朗寛をじっくりと行った、全体を通し丹田の意識に重点を置くことによってその重要性を再確認でき、テーマの通り「じっくりと味わう練習」ができ、そういった練習の大切さも知ることができた。夜の座学は今年はビデオを見た。まずは中国の国営放送の「人物」という番組で呉連枝老師が特集された回と1985年の孟村の映像を見た。そしてそのあとは毎年恒例の宴会になった。

 

 二日目

  この日から合宿のメインテーマ「八棍頭」の学習が開始された。午前中は套路の前半の部分をゆっくりと学び、午後は後半を学んだ、あまり長い套路では無いということもあり、一応套路の順番だけはこの日だけですべて憶えることができた。短棍という武器は比較的手に近く軽く扱いやすいが、刀や槍よりも攻撃性は低いため発力を必要とし、八棍頭の套路は刀・剣・棍・槍の要素を含んでいる為、複雑ながらも練習するたびに色々な面白さのある套路だと感じた。夜の座学では八棍頭の拳譜の解説と前日につづき、1985年の孟村の映像と中国で作られた呉氏開門八極拳のビデオを見た。

 

 三日目

  午前中は八棍頭の復習を行った。一つ一つの動作をしっかりと学習し、動作の意味や細かい部分を知ることで套路をより深く学ぶことができた。午後は午前中に引き続いて八棍頭の復習と小架四路を練習した、小架四路は小架の中でも重要なものであるが、情けないことに自分自身、記憶が曖昧になっていたので復習することができて嬉しかった。夜はこの日は座学は無く、長い宴会となった。

 

 最終日

  八棍頭の套路をゆっくりと復習した、やればやるほど難しくなる套路だと感じた。最後には合宿の締めの意味で八極拳において重要な小架一路を行った。
  今回は初めて練習する短棍という武器がメインテーマであり、単純な興味や套路を憶える面白さも味わえたが、それ以上に実際に短棍という武器の面白さを知ることができたのは嬉しかった。短棍は軽い武器であり、刃もついていないため、自分の身法の癖を発見、確認するにも効果的な武器だと思う。そして八棍頭という套路も色々な武器の身法が入っていて、身法養成に優れた套路という印象をうけた。色々な武器と徒手とが密接に結びついていて、一つの見方では武器の身法と徒手の身法との距離をより密接にするヒントになるものがあるかもしれないと思った。これからもじっくりと練習していきたい。

 最後に色々と丁寧にご指導していただいた服部先生、指導員の方々、そして参加者の皆様、本当にありがとうございました。

 

本部研究班・大森教室 高久慎司



●乞丐棍・起式

●点棍

●乞丐棍の中の「乞丐棍」という動作。

●小架四路の練習


●小架四路・跪膝





 

 今年の夏合宿は、進藤さんに車で迎えに来ていただくことから始まった。
朝は早かったが何とか起きられ、荷物を積み込み、出発っ。と思ったところを大家に見られ、「釣りに行くんですか」と質問されたが、回答に困ってうやむやのうちに去る。(こんなときは、どう答えるのが良いのでしょう・・・・・)。高速で事故があり、到着は少し遅くはなったが、八ヶ岳スポーツセンターで電車組と無事に合流。
 八ヶ岳スポーツセンターに到着したときには、非常に激しい雨が降っていたが、練習時間になると雨も上がり、練習日和に。さあ合宿開始だ。それでは、合宿の感想を報告します。

 

●合宿初日

 今年は、いつも定番の、ひたすら基本功といった内容ではなく、じっくり体を錬る練習であった。老架子を丹田を意識して行い、対錬は呼吸を、八極推手は力を抜くことを意識しながら行った。ただ形を追うだけでなく、いろいろ意識をしながら行うことは、とても重要なことは理解してはいるが正直できはしない。まぁ、少しずつ意識することを進めて行きたい。
それよりも、あいも変わらず先生には「肩が上げっているよ」と指摘されて
いたことが・・・・・。「常に意識をしていれば、肩は必ず下がるから」と言われたことを胸に頑張って行きたい(と言いつつも、すぐ忘れてしまうのだが・・・・・)

 

●乞丐棍(八極短棍)

  合宿の2日目からは、乞丐棍(八極短棍)。槍、刀、剣のすべての要素が入っていると言われる八極短棍。槍は套路を知っているぐらい、刀は振ったことがある程度、剣にいたっては触ったこともないもので、こんなのできるのかなぁなんて思いながらの練習であった。とにかく繰り返し繰り返し套路を行い、順番を覚えるのが先決。おかげさまで、細かいところは置いといて、順番だけは何とか覚えることができた。しかしながら、細かい動作はいまだに良くわからないし、どう使えば良いのかもピンとこない。まぁ、短期間でわかるはずもないと思うので、気長に練習して行きたいと思う。撩劈棍の形だけは綺麗と言われたのを励みにして。

 

●最後に

  最後に、暑い中ご指導いただいた服部先生、上田指導員、森指導員、ご指導いただきありがとうございました。そして合宿参加者の皆さん、おかげさまで楽しく、そして実のある夏休みを過ごすことが出来ました。
  それにしても、夜はご迷惑をおかけいたしました。反省です。来年は気をつけたいと思います(正直、自信はありませんが・・・・・)。しかしながら、禁止事項の件ですが、白酒の持ち込み禁止は問題ないのですが、○○笑いはちょっと厳しいと思います。○○笑いの禁止は、先送りできませんでしょうか??。でないと、来年の合宿参加は怪しいです・・・・・。

 

本部教室 田中裕一





●架棍

●截腕

●挑打



 

初日


 毎年恒例、体力限界メニューが用意されているかと思い少々恐怖を感じながら、練習がスタートした。
始めは、老架子からスタートしたが、今年は毎年恒例のメニューではなかった。
 たしかにゆっくりではあったが、ヘトヘトになるほどではなかった。いままでとは一味違い套路を細かくチェックしていただき、もうひとつは丹田への意識について細かく指導していただきました。
 今回は奥の深いメニューとなっており、今後練習の際、かなり参考になるメニューとなった。
 初日の練習も終わり、食事のあとの座学では、孟村での古いビデオを鑑賞した。20年近く前の映像で、呉連枝老師を始め呉家のそうそうたる方々が登場し套路や用法など映像でみることができた。
 そして一通り鑑賞しその後は、これも恒例の内臓功夫強化交流会となった。
 今年も、盛り上がったが、このときの話は、口伝となるのでこの場では、公表できないため、気になる方は、各参加者に聞いてください。

 

2日目

 今回のメインテーマは短棍でした。棍は、以前に行者棒を習いましたが、あまりに習う時期が早かったため難しく、失念してしまいました。 しかし今回は、他の器械を少しですが実績を積んでのチャレンジと普段の教室で服部先生が練習をされていているところを、拝見していましたので、以前より習いたいと思っていたためとても楽しみでした。実際に套路を開始し、1日かけて套路を最後まで習いました。
実際に体を動かしてみて感じたことは、動作は多く、刀や槍などに似た動作がでてくるが、それ以上身法が重要に思えた。他の器械や徒手にもいかされるように思えました。
  2日目の座学も、前日同様にビデオ鑑賞となった。その後は、やはり交流会で鋭気を養いました。

 

3日目

 前日一通り覚えた短棍の套路を注意点や修正を行った。すべての套路や器械もそうだが、やればやるほど、奥の深さを痛感しました。
 食事時間より交流会が始まった。食事の際は、毎年恒例のM指導員による八極ヘラのお出ましとなった。妙技により今年もおいしい焼きそばをご馳走になりました。
 そして、2次会3次会と続いた。
 今年もやってくれました伏兵というよりゲリラ的存在となりうるT先輩の登場。なんと今年は、とんでもないものを持参、人間破壊兵器 白酒だった。これにより棄権者が発生。やはりあなどれないT先輩そしてその兵器で撃墜された軍曹殿の存在ははずせない交流会となった。

 

4日目

  最終日は半日となるため、3日間のおさらいとなりました。再度短棍のチェックをしていただいた。
3日間短棍を習い、やはり奥の深さを痛感した。しかし、同時にこれを身につけていければ今後のプラスとできると思いました。

 今回の合宿に参加させていただき、初日のメニューでは、今後の練習にいかしていき、短棍についても、自分の中に取り込んでいけるよう努力したい。

 最後に、暑い中ご指導いただいた服部先生・指導員の方々 ご指導いただきありがとうございました。
 お疲れ様でした。今後ともよろしくお願いします。
 一緒に参加されたみなさんお疲れ様でした。これからも一緒にがんばりましょう。

 

本部教室  進藤 宏昭




●烏龍翻沙

●点棍で打つ場所を説明

●架棍の修正


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