今回の合宿は、習い始めて4ヶ月、小架もあやしいまま、見切り発車のような形での参加になりました。自分の目標としては、まずみんなと同じ練習メニューをこなすこと、そして単打をできるだけ覚えることの2つに設定しました。
そして8月10日、期待と少々の不安を抱えて新宿をあとにしました。お昼頃八ヶ岳に到着し、そこでは連なる山々の緑と、濃く青い空、白い雲が各々の色を際立たせて、私たちを迎えてくれました。
昼食後、いよいよ練習開始です。基本功と開門八式、対練が主な内容でした。全体を通してみて、この日始まって1時間位が最もきつかったです。顔がほてって、足も絡まり、なかなか思うように前に進まなかったのを覚えています、そうこうするうちに初日の練習も無事終わり、夕食のあとは座学で中国語を教わりました。服部先生は「自分も学生だから」なんて謙遜してらしたけど、その後呉先生と電話で話してらっしゃる様子は、かなりの腕前とお見受けしました。
座学のあとは、座布団を持ち寄って宴会となりました。2日目、3日目の夜も異様な盛り上がりを見せましたが、残念ならが詳細は割愛したいと思います。
2日目、3日目ともに、朝は7時から内功を行いました。朝露をたたえた草を踏みして、ゆっくりと清々しい空気を吸うのは本当に気持ちの良いものでした。
中2日は午前中は基本功、対練などを中心に、午後は四朗寛と単打の2班に分かれての練習となりました。合宿の醍醐味は、普段の練習以外のこともできるということにもあると思いますが、今回六大開拳や六肘頭なども体験でき、見よう見まねでしたが勉強になりました。
そしてメインの単打の練習が始まりました。案の定というかそれ以上に難しくて、順番がさっぱり覚えられず、細部に至ってはなおのこと、合宿中に大まかにでもできるのかどうか、不安になってしまいました。でも先生と周りの皆さんに親切に教えて頂いて、完成度は低いながらもなんとか通しでできた時は嬉しかったです。課題はまだまだ沢山ありますが、久々に達成感をかみしめました。
最終日の4日目は、単打に加えて小架二路を教わりました。今、別のことをやったら単打を忘れてしまう!と思いましたが、以外にその差異性からか、単打は単打としてよりはっきりと解ったような気がしました。
そして最後に四朗寛班と単打班がそれぞれ表演して、合宿を締めくくりました。
こうして私のひと夏の単打はひとまず終わりを告げ、かすかな筋肉痛と汗の記憶を手みやげに見慣れた街へ帰ってきたわけですが、合宿での一番の収穫は、当初の目標であった、“練習メニューについていくこと”を完遂したことはもちろん、それによって自信と、達成感が得られたことだと自負しています。
服部先生はじめ、お世話になった皆さんいろいろとありがとうございました。
来年も、より多くの方と合宿に参加できたらいいなあと期待しています。
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